AQL実行委員会は、AQL2019全国大会の中止に伴い、かなりの赤字が見込まれております。(現状は、運営委託を行った方への委託費を滞納するという、あまりよくない対応をしております)。この状態は、「AQL全地域共通で必要な費用」を賄うために、「未開催の全国大会の参加費・見学費」を原資とする、「不安定な運営」であることに起因しております。
今回の教訓を踏まえ、さらに「学生にバイトをお願いする」などの方法での安定運営を行っていくために「AQL全体の運営に必要な資金は、全国大会参加費以外の方法で集めるべき」と考えています。この目的を達成するため、[加盟費の徴収][AQLサポーターズクラブ(仮)の創設][使用問題の(電子)問題集頒布]の3点を、現在構想しております。なお、「すべて実行するとは限りません」。以下現時点での案を提示しますが、今後議論することになります。
AQL全体の運営に必要な出費の例
- AQL公式サイトのサーバー費用、SNS費用(現年約2万)
- AQL公式サイト・速報サイトの更新事務委託費用(現年約5万)
- エントリースクリプトの作成・管理費用(現年約1万)
- 各種事務委託費用(各地の小道具・賞状作成サポートなど)(現年約5万)
- 全国共通の事務作業や問題集化(後述)を担当する(主に学生)スタッフへのバイト料及び交通費(現0→拡大したい)
- 全国共通で使えるAQL関連プログラムの開発費用(現年約1万)
- ジュニアの部の運営費用(全国共通ジュニア問題作成費等)(現年約4万→拡大したい)
- 全国大会の中高生引率者への宿泊費支給(現0→年約4万へ)
- 学校・官公庁・企業等にご理解いただくための活動費用(学校へのご挨拶の郵送費用、活動の交通費など)(現0→年約5万程度へ拡大したい)
- 役員・地域代表報酬(全体の運営に対する報酬/現0→一人年2000円の年約3万程度)
- 万一の中止となった場合の損失補填や、「ジュニアのみ再開催」となった場合の原資
以上、現在でも年25万、来年以降は30-40万程度の支出が、全体の運営部分だけでも見込まれています。
【対象外】
・全国大会(一般の部)の運営費用(従来通り、全国大会参加チームの参加費・見学費で賄うのが原則)
・中高生の交通費(外部支援金から出すのを基本とする)
・地域リーグの運営費用(地域リーグの参加費等で賄うのが原則)
「加盟費」の徴収構想
「AQL全体のために必要な出費」を安定して確保するため、2020年度から加盟団体を対象に「加盟費」を徴収することを検討します。具体的な構想としては、以下です。年間約20万の収入を見込みます。
- 一般は、1団体につき2000円程度を検討
- ジュニアの「登録」は無料。(「正式登録(学校許可)」「準登録」問わない)
- 「全国共通ジュニア問題」を提出した団体は、無償化する(問題作成費を2000円とし、相殺する)。
- 徴収方法は、「各地開催時に参加費に上乗せする形での徴収」「PassMarketでのネット払い」などを検討。
- 未加盟・未登録団体が地域リーグに参加する場合、(チーム数が不足した場合のオープン参加などを除き)「未加盟団体参加費」として、通常より3000円程度値上げする対応を取る(基本、「加盟・登録」した方が安く済むルールを想定。)
「AQLサポーターズクラブ(仮)」設立構想
個人レベルでAQLを応援してくださるありがたい方が多数いらっしゃいます。現時点でも全国大会の見学者の何割の方はAQLを大変応援して下さっており、また中止となった今回は「見学費の返金は不要ですので、AQLの運営に役立てて下さい」という大変ありがたい申し出が多数ありました。
この状況を踏まえ、「個人でAQLを応援したい」という方を対象に、「AQLサポーターズクラブ」の創設を検討します。年間約3-10万程度の収入を見込みます。
- 年会費は、一人2000円程度を想定。
- 入会特典として、「(AQL2020シリーズの)優先見学権の付与」「AQL過去問の閲覧(『新・一心精進』と交渉し、アーカイブ共通化等も検討)」などを予定。
- 確約できないが「会員限定の初心者向けクイズ大会」や「会員限定パーティ」なども検討したい。(該当イベントごとに、別途参加費をいただく可能性はあります)
- 「加盟団体」に所属する方も入会可能とする。ただし、加盟するクイズプレイヤーにとってメリットはほぼないので、実質寄付扱いとなる。
- 入会可能期間を限定することで、事務手続きを最小化する。(例:募集期間6月~8月のみなど)
AQL使用問題の(電子)問題集化構想
使用問題についての電子問題集での発行等を考えます。特に初心者寄りの問題集発行を重視し、立ち上げたばかりのクイズ研にとって使いやすい問題集を世に広めます。年間約5-10万の収入を見込みます。
- 対象は「全国大会(可能ならばAQL2019全国大会より)」と「全国共通ジュニア問題(AQL2020より)」。(「地域リーグ」は対象外。地域の裁量で運用)。
- 今後は「問題集化」についての許可を明確にとった上で、問題を集める。(前回までは、『新・一心精進』への提供のみ許可を取っていた。)
- 問題集化を行う作業者には、適切なバイト料を出す。
- 紙の問題集とするか、電子書籍のみとするかは、手間等を踏まえ今後検討。現状は全国共同で初心者問題を作成・出題した「テッペン」の問題集のような頒布方法をイメージしている。
以上のようにお金を集める以上、収支報告を行う方針は堅持します。また、年度初めに予算案の提示等を行います。会計の透明化と共に、「集めた費用が、AQLを通じ全国的なクイズを盛り上げていくことや、AQL全国共通で必要な用途に使われている」ことを説明する形です。
詳細は次回の総会(6月)で議論します。特に「加盟費」は会則の改定を伴います。
4-5月の加盟登録時に、加盟団体の皆様のご意見を募集する予定ですので、ご意見宜しくお願い致します。